■11/05 ビジョナリー・カンパニー

■ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 [単行本]
 ジェームズ・C. コリンズ (著), ジェリー・I. ポラス (著) 山岡 洋一 (翻訳)
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/product-description/4822740315/

■商品の説明
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 企業の使命として株主への利益還元がさけばれて久しい。
 しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように企業が奉仕する優先順位として
 1に顧客、2 に社員、3に地域社会、最後にようやく株主という基本理念を掲げる企業が
 アメリカの経営者から尊敬を集めているのも事実だ。

 本書は、アメリカの主要企業のCEOから採ったアンケートによって選び出された
 18社の歴史に対する6年間の調査から生み出されたレポート。
 企業を組織する人間が企業内に活力を生み出すのは、カネでは計れない動機づけにあるというシンプルな「真理」が、
 ライバル企業と比較された各社の資料、エピソードから浮き彫りにされる。
 著者の1人であるコリンズはコンサルティングも手がける大学教授であるためか、
 随所に抽象化された概念と企業が取るべき方策が図を合わせて示される。
 しかし、経営指南よりも、世界を代表する大企業の決断の歴史が斜め読みできる魅力の方が大きいだろう。(青木 明)

■目次
第1章 最高のなかの最高
第2章 時を告げるのではなく、時計をつくる
第3章 利益を超えて
第4章 基本理念を維持し、進歩を促す
第5章 社運を賭けた大胆な目標
第6章 カルトのような文化
第7章 大量のものを試して、うまくいったものを残す
第8章 生え抜きの経営陣
第9章 決して満足しない
第10章 はじまりの終わり

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・12の崩れた神話
1.素晴らしい会社=×アイデア…うさぎとかめの例
2.ビジョンのある偉大なカリスマ指導者が必要
3.利益追求を最大化する…最大目標とは限らない
4.共通した「正しい」基本的価値観…正解は無い、信念が必要
5.変わり続ける…基本理念は信仰に近い
6.危険を冒さない…社運をかけた目標
7.誰にとっても素晴らしい職場…理念と目標に合う者にだけ
8.綿密で複雑な戦略…実験、思考錯誤、臨機応変
9.変化の為の社外CEO…社外は1/6、内からの声
10.競争に勝つことが第一…改善の結果としての成果
11.相反する2事象は同時獲得できない…「ORの抑圧」より「ANDの才能」
12.経営者の先見的発言…理念を活かすための改善
・絶対に×3「会社」をあきらめない、アイデアはあきらめ、変化し、発展することもある
 :会社の最高の「製品」は会社らしさ:Ism、「Sony、HP、ディズニー」それぞれ組織として卓越している
・CEOは行動でなく視点を変える
・「ORの抑圧」を越え「ANDの才能」を活かす
 :変化−安定、慎重−大胆、低コスト−高品質、創造的自主性−徹底的管理、
 :未来への投資−利益追求、綿密計画−臨機応変、株主−会社、価値観−利益、
 :目的−利益、基本理念と変化−前進、保守的−大胆な挑戦、ビジョン−模索、
 :大胆な目標−進化、カルト的同質性−適応変化する順応性、長期的投資−短期的成果、哲学、未来志向−日常、基本、
・ノードストローム
 :傑出したサービス、個人職場の高い目標、自分で考え最高の判断、疑問を質問
・ウォルトディズニーの魔法
 :徹底して選別し教育する、
 :独特の言葉(キャスト、ゲスト、パフォーマンス、役、脚本、コスチューム、配役、オン/オフステージ)
・個人崇拝でなく組織化する…ネズミ講との違いは???
 オリエン、研修、OJT、英雄的行動、独自性、選別、競争、処分、献身を引き出す仕組、規範と理想
・第7章:思考錯誤
・3M:独創性、アイデアの奨励、優秀な人材へ自由を、思いつきを試す
・自身への要求が極めて高いという単純な事実
・安心より不安、自己満足しない、外部変化に適応し改善する
・進化を求めるリーダーの意向が活かされる仕組み
 :GSI顧客サービス指数、評価、報奨ボーナス、利益分配、
 :選別、研修・学習センター、覆面調査
・黒帯の寓話…見果ての無い目標への喜び
 :黒帯は出発点、高い目標への修業の始まり

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1.全体像を描く
2.小さなことにこだわる
3.下手な鉄砲でなく集中砲火
4.流行に逆らっても根拠にのっとって自説を通す
5.矛盾をなくす
6.原則の中に新しい方法を見出す…※

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1.時を告げない、時計自体を構築する
2.ANDの才能
3.基本理念からの進歩…※
4.一貫性を追求
・従業員個人の自主性を追求する、顧客の期待以上のことをする、常に最先端に居続ける

■我が信条(Our Credo:クレド
 …1935年 ロバート・W・ジョンソン・ジュニア
http://www.jnj.co.jp/group/credo/index.html

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我々の第一の責任は、すべての顧客
質的に高い水準
適正な価格を維持
顧客には迅速、かつ正確
取引先には、適正な利益

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我々の第二の責任は全社員
個人として尊重
安心して仕事に従事
公正かつ適切
清潔で、整理整頓
社員が家族に対する責任
社員の提案、苦情
雇用、能力開発および昇進の機会
有能な管理者
は公正、かつ道義

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我々の第三の責任は地域社会、
有益な社会事業および福祉に貢献 租税
発展、増進、改善に寄与
施設を常に良好、環境と資源の保護

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我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主
健全な利益
新しい考えを試
研究開発は継続、失敗は償う
新しい設備、施設、製品
逆境の時に備えて蓄積。

以上(ちょっと事例が多すぎて難しい、同じことが何度も出てくる?)