自分の頭で考えるということ 著者:羽生 × 茂木

■自分の頭で考えるということ 著者:羽生善治 × 茂木健一郎 ¥ 1,365
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■商品の説明 出版社/著者からの内容紹介
【本書の内容より】
「知性」とは何か。情報とは何か。美意識とは何か----情報洪水の現代において、ネットにつながらず、自分の頭だけとたのみとする将棋の棋士という稀有な職業。その頭のなかに気鋭の脳科学者が挑む刺激的な対話集。コンピュータ的知性は人間の頭脳を超えるのか?
【本書の推薦より】
読みながら「こういうことも考えられるんじゃないの?」と2人の会話に割って入ろう。そうしているうちに、自分の脳が耕されている。この本は考えるための勇気を与えてくれる----保坂和志

人間という存在の深淵とコンピュータ文明の進化について、本書は現代最高の対話者を得た。二人は将棋や科学を突き詰めることで、今という時代を生きる人生の意味を問う----梅田望夫
 
内容(「BOOK」データベースより)
「考えること」こそが仕事である。将棋界と脳科学界を代表する二人が、「考える」ということについて語り合った対談集。

■目次
飛び回る知性(羽生善治)
・直感とか創造性に関してロマンティックな信仰のままでは今は敗れつつある
・コンピュータと比較して人間には恐怖心があるそれが美意識にもなる
・インプットとアウトプットを同時に行いかつ全体に支障が無い状況

第1章 「知性」とは何か
・自分の中だけでなく相手側から盤を見る(考える)棋士はほぼやっている
・現代は常に検索と隣り合わせ、視覚的に8時間1つのことのみで取り組む状況は新鮮
・量が質に転化し成功したグーグル
・人間の発想には共通の生理的盲点、死角がある。そこをついてなお勝てる機械に驚く「Bonanza
・「美意識」がたくさんのこだわりとしてあり、それがモチベーションとなっている(谷川浩司)
 これら「恐怖心」を持ちつつ完全にコントロールする

第2章 「進化」とは何か
・ミスが名勝負を生む、効率からすると勝ちにはつながらないが
 何かを見つけたいという気持ちもやはりある
・将棋での勝利は、スポーツのそれ(累積→爆発)とは異なる、、、にじみ出てくるような喜び、充実感
・人生の目的に最優先は無く、いろいろな景色がある(本質は、逸脱?)

第3章 「美意識」とは何か
・日本の将棋は、盤をコンパクトにし、持ち駒を使うルールに(行間を読む)
・振り駒(歩)は意外とフェア(5割、2000件)
・貿易のメタファ(隠喩)「歩が成る」…地域差で価値が変わる

第4章 「勝ち負け」とは何か
・やれることは何でもやる(ネット対戦も)
・将棋の魅力、勝負性、展開の早さ偶然の入る余地のないこと(理詰め)
・30手先を読み切る、、、通常は3,4手でワカル(結果が)その繰り返し
・これ以外には無いという拘束条件「美意識」

第5章 「考える」とは何か
・失敗から学ぶことは本能的に難しい
・投了後の検討で、敗因と発見があるからできる
・過去を振り返る作業…ほとんどすべて思い出せる(ワカル)
・無酸素状態の延長には、「考えない」ことが重要(潜水)、頭は酸素を消費する、8時間で2キロ減る
・タイトル戦の様な8時間の間につらい時間は、「ホトンド」
・あと少しで「向う側」が見えそうな時はある、そこにそれがあることは「確実にワカル」
・助走が長いほど爽快感も深く大きい

『自分の頭で考えるということ』あとがき(茂木健一郎)
・考えることの中にある「無限の恵み」、突然訪れる「ひらめき」、「暗中模索」、「論理の積み重ね」
 「見えない思考の空間」、「ここにはイナイ」

以上