スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン カーマイン・ガロ

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 [単行本(ソフトカバー)]
 カーマイン・ガロ (著), 外村仁 解説 (その他), 井口耕二 (翻訳)価格:¥ 1,890
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/482224816X/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392

■■■内容■■■
スティーブ・ジョブズは、新製品の概要をはっきり、かつ、手短に紹介する一文を用意します。
11インチのMacBook Airを紹介したときの言葉はこうでした-「MacBookiPadが合体するとこうなるんだ」。
巧みな一言ですよね。この言葉、「MacBookiPadが合体」は、数分のうちにCNNの見出しとなりました。
このように、会社でも製品でも、70文字以内で表現するようにしましょう。

第二に、数字を上手にドレスアップしましょう。
スティーブ・ジョブズをはじめとするアップルのスピーカーは、大きな数字にかならず文脈を添えてくれます。
アップルの売上のうち、33%がMacだと紹介したアップルCOOのティム・クックもそうでした。
普通ならここで話が終わるはずですが、クックは説明を続けました。売上高としては220億ドルになると紹介したのです。
これでもまだ終わりません。Mac部門が独立した会社だったら、米国で110番目に大きい会社になるほどの売上だと説明したのです。
大きな数字だけをポンと投げださないこと。みんなにわかりやすい文脈を添えて覚えやすくしましょう。

第三は、3点ルールを守ること、です。人が短期記憶で取り扱えるのは、3点か4点がいいところです。
22点ものことを覚えてもらおうとしても、それは無理なのです。
先日の水曜日、スティーブ・ジョブズはアップル人気のソフトウェアの新バージョン、iLife 11を発表しました。
そのときジョブズは、新機能はたくさんあるけれど、そのうちの3つ、iPhotoiMovie、Garage Bandを取りあげたいとしました。
これがジョブズ流-3点に絞るのです。これは効きますよ。

誰も思いつかなかった世界一のアイデアや画期的な製品、ユニークなサービスを思いついても、
コミュニケーションのスキルがないと、周りを説得できずに終わりがちです。
そのスキルを何十年にもわたって磨いてきたのがスティーブ・ジョブズなのですから、彼からは多くのことが学べるはずです。

  (翻訳:井口 耕二)
出版社 / 著者からの内容紹介
スティーブ・ジョブズのプレゼンの魅力を解き明かす!
アップルCEOのスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションは、なぜあれほど人々を魅了し、熱狂させるのか―。
本書は、iPhone発表時などスティーブ・ジョブズの伝説のプレゼンを紹介しながら、その
秘密を詳しく解説していきます。

専門用語を使わない、ツイッターのように短い一文で製品やサービスを表わす、
ポイントを3つにする、ヒーローと敵役を登場させる、ひたすら練習を積むなど
スティーブ・ジョブズのプレゼンの法則を解き明かします。
すばらしいプレゼンができるようになります!

スティーブ・ジョブズの名文句やスライドの数々を紹介!
本書では、プレゼンテーションでスティーブ・ジョブズが繰り出した名文句や魅力的なス
ライド、演出の数々を紹介しています。シンプルでわかりやすく、人の心をつかむス
ライドや言葉を一部は英語も交えて紹介しています。巻末には、本書に登場するステ
ィーブ・ジョブズのプレゼン動画を見られるURLのリストを掲載しています。ぜひ、
動画も合わせてご覧ください。

[名文句の例]
「今日、アップルは電話を再発明する」
iPodはガムより小さくて軽いんだ」
iPhone 3G。速度は2倍、価格は半分」
マイクロソフトが抱えている問題はただひとつ。美的感覚がないことだ。足りないんじ
ゃない。ないんだ」
「今までに売れたiPhoneは400万台。うれしいねえ。1日平均2万台のiPhoneが売れた
ことになる」

■人々を惹きつけるプレゼン 18の法則
構想はアナログでまとめる/一番大事な問いに答える/救世主的な目的意識を持つ/
ツイッターのようなヘッドラインを作る/ロードマップを描く/敵役を導入する//正義
の味方を登場させる/禅の心で伝える/数字をドレスアップする/
「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う/ステージを共有する/
小道具を上手に使う/「うっそー!」な瞬間を演出する/存在感の出し方を身につける/
簡単そうに見せる/目的に合った服装をする台本を捨てる/楽しむ

スティーブ・ジョブズのプレゼン動画などの情報はこちら
http://ec.nikkeibp.co.jp/nsp/stevejobs/


■■■目次■■■

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
・基調講演:キーノート(スティーブノート)
・メッセージの構築、アイデアの提示、製品と未来への期待、記憶に残る体験、顧客を伝道者へ
・自分にもできるか?もちろん可、質を測る物差しに自らなる
・本当に売り込むものは?問題の解決、ワクワクするような体験

プロローグ
第1幕 ストーリーを作る
シーン1 構想はアナログでまとめる
・1時間のプレゼンに90時間うち作成時間は1/3
・印象的にするためには箇条書きはNG
・聞き手に訴える★ストーリー
・紙−絵−スライドへ
・印象的なヘッドライン「電話を再発明する」、「1000曲をポケットに」
・クチコミ効果(ビデオクリップ)
アリストテレスの人を説得する方法
 (注意を引くストーリー、問題点、回答、メリットを具体的に、行動を呼びかける)

シーン2 一番大事な問いに答える「なぜ?」
・点と点を結ぶ、やさしい言葉でわかりやすく
・なぜ必要か−ポイントとメリット−繰り返す−繰り返す(異メディア)

シーン3 救世主的な目的意識を持つ「使命」
・世界を変えるチャンス
ファーストネームで呼掛け、レーザーの様に目を見る
・大好きなことをやる、毎日目を覚ましすごいことをする
・リーダーは未来に魅せられた人、動かずにはいられない
スターバックス:ハワードシュルツはコーヒーが好きなのではない提供する体験が好きなのだ
・シンクディファレント:変化、変革しようという意思
・改善できること情熱を注げること、自身のパッションステートメント、好きではない場合仕事を変えるべき

シーン4 ツイッターのようなヘッドラインを作る「簡潔かつ分かりやすい」
iTunesストア音楽は全てDRMフリー
・グーグルなら1クリックで世界の情報へアクセス
スターバックスは職場と家庭の間の第3の場所の創造
・社員に家庭に1台PCを普及させる(マイクロソフト)
・聴衆にとっての(あなたではない)よりよい未来とビジョン

シーン5 ロードマップを描く「3点ルール」
・ジョンFケネディのSライター「テッド・ソレンセン」宇宙開発
 有人帰還計画、原子力ロケットエンジン、気象観測衛星…1961年5月
・ポイントのリストアップ、分類し3つに絞る、効果的な体験、実例、たとえ

シーン6 敵役を導入する「理解しやすい」
・現在との比較
・細かいことはともかくまず中心を固める
・1回8分1.8万ドル、1分3千ドルのプレゼン時間
・敵役=なぜこれが必要か、問題の理解説明、自分の問題解決のみが興味を引く

シーン7 正義の味方を登場させる
・アプリケーションを手に入れるたびちょっとしたジレンマの解決「iPhone」…体験
・現状と比較してどうあるべきか、問題のポイント、情熱を持って最後までやり抜く

幕間 その1 10分ルール…聞かなくなる

第2幕 体験を提供する
シーン8 禅の心で伝える
・はっとするほどにシンプル
・プレゼンでは箇条書きはNG、1スライド1テーマ

シーン9 数字をドレスアップする
・中核となるテーマ、具体性、意義、文脈、比喩するアナロジー

シーン10 「びっくりするほどキレがいい」l言葉を使う
ジャーゴン…専門語。職業用語。訳のわからない言葉 ×
・すっきりさせる、直す×3
・言葉であそぶ「思わずなめたくなる?」

シーン11 ステージを共有する
・クチコミ、ビデオで組み込む、公の場でパートナー社員顧客に感謝する

シーン12 小道具を上手に使う
カワサキ方式(短い、シンプル、魅力的、軽快、実質的)
・実質的かつ参加させる
・全力で行う、コメディ然り、エンターテイメント性
・目、耳、体から吸収する人すべてに対応する

シーン13 「うっそー!」な瞬間を演出する
・サプライズ、充分に盛り上げてから爆弾を落とす
・練習練習

幕間 その2 第一人者から学んだシラー

第3幕 仕上げと練習を行う
シーン14 存在感の出し方を身につける
・体の発するメッセージ、アイコンタクト、思い切って
・抑揚をつける変化、間
・録画確認

シーン15 簡単そうに見せる…1万時間の壁(毎日8時間で5年)
・ひたすら練習、録画してみる、厳しい質問にはバケツ方式
 :可能性の高い質問、想定した質問のカテゴリ化(7種?)、ベストな回答(7種)、
 :質問のキーワード、自信を持って答える

シーン16 目的に合った服装をする
・こうなりたい理想の服装、よい服、場の文化に即した、裕福な、感心するような反骨

シーン17 台本を捨てる・メモは不要、3点主義、1回1テーマ

シーン18 楽しむ…OS9は良い友であった(葬儀)、気にしない、アクシデントを楽しむ

アンコール 最後にもうひとつ「OneMoreThing」
スタンフォード大学スピーチ
・点と点を結ぶ:カリグラフィ−フォント
・愛と喪失:10年で会社を成長させ追放された
・死について:他人の人生を歩んで時間を無駄にしない
・自分の心とひらめきに従う、ハングリーであれ

謝辞
訳者あとがき
解説
・自分の言いたいことが相手に伝わり「共感」してもらえなければプレゼンする価値が無い
・幼稚園の頃から「Show & Tell」自分の体験、意見を伝える訓練
・1万時間−3年間の愚直さ

参考文献・動画など

以上