★太極拳に学ぶ身体操作の知恵★

★これもあまりにも大切、最近いい本が多い!!★

太極拳に学ぶ身体操作の知恵―「10の言葉」がカラダを拓く! [単行本]
 笠尾 楊柳
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/4862204023/

■内容(「BOOK」データベースより)
古来から練り上げられ蓄積された身体操作のエッセンス「10の言葉(太極拳十訣)」が示す姿勢や意識のあり方で、あらゆる身体行動を“質的転換”へ導く革新的な一冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
笠尾 楊柳
1939年東京都生まれ。本名、恭二。早稲田大学空手部で松涛館流を学ぶ。のち、楊名時老師、王樹金老師に師事し、中国武術(太極拳形意拳八卦掌)を修行。日本における中国武術研究の草分けとして知られる。実技の探求に留まらず内外の武術文献研究にも尽力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報

■目次
太極拳10訣
・楊澄甫(ようちょうほ)、陳微明(ちんびめい)
太極拳の動き方:タイチムーブメント

第1訣 虚霊頂勁…体の芯を出す
・立てば芍薬…坐腰(腰を落として身を安定させる)
正中線、項をこわばらせない、障害なく自由に動けるさま(自然体)
・立身中正、支とう八面
・まっすぐに立つ、体のパーツごとに水平か(耳たぶ、肩、腰、膝、くるぶし)
・立禅:頭頂の気を上へ、眉間を開く、頬を緩める、顎を引く、肩を沈める、肘をたゆませる
 下腹を少し上に、虎口を腋に、膝裏を柔らかく、大地を柔らかく踏む
※上下左右に揺らせて芯を出す
・首筋すっきり立つ:こだわりすぎない

第2訣 含胸抜背…胸を広げ背中に気を通す
・胸をやや内に収めて、背中を張る(懐を深く)
・ATPは生体エネルギーの基本通貨:カーボローディング・グリコーゲン
・気沈丹田
・上虚下実…骨盤リングと丹田のバランス
・腸の強さと柔軟性
宇野千代さん「天風先生座談」、「臍を天に向ける:尻の穴を締める」
・三害を犯さない(怒気、拙力、挺胸提腹…息を詰める、体を固める、胸が張り丹田が抜ける)

第3訣 鬆腰…腰を柔らかく
・立身中正、激しい稽古で腰痛…坂本竜馬北辰一刀流
・腰を中心にバランスよくゆるやかに
・腰痛:八段錦(キン)…柔らかく状態を前方に垂らす
スワイショウ…振り手運動、脱力、自己整体

第4訣 分虚実…しなやかに
・ナンバ…歌舞伎の所作(南蛮歩き:演出効果)、手足同側動作…瞬間的な体捌
・実の転身をかろやかに
・歩行=2つのプロセス
 立脚相(かかとー足裏ー完全に体重を支えるー踵をあげて前へ)〜
 遊脚相(足を引き寄せる〜浮かせるー足を降ろす)〜
・演武にて「止まる似て止まるに非ず」
・楼膝拗歩…膝払い捻り歩き(空手の逆突、順突)
・ほんのちょっと腰を入れる、安静をもたらしつつ内側から動きを練り上げる

第5訣 沈肩墜肘…肩は柔らかく垂らす
・肩を柔らかく下方に垂らす
・弾ケイ:力の流れが切れる、力を統一的に使う意識
・手の往復にはショウジョウ(折畳:バネ力?)がある=波動→発ケイ
・×いかり肩:寒肩
・肘には常に余りあり
・一日錬拳20篇…型を1時間演じられるか
・飛び蹴りはバランスを含めた総合的な身体力を培うことができる
・スイシュ:粘りと捌き
・力は脊背に発し、歩は身に随って換わるべし
・整体によるゆがみ、癒着の矯正を考えることも有効
・船越先生が80歳の時「上げ受けがわかった気がする」

第6訣 用意不用力…意を用いて力を用いず
・ちからをいれてりきまず:にんげんだもの
・蹴り足の慢錬…刀法でもゆっくり大きくものうちに意識を通して
・拳法は武器術の基本、基礎体力と身法を練るのに良い:戚継光(対:倭寇)
・武器は、★安全で効率的な動きを体が自発的に求めていく
・先端におもりが仕込んであるかのように使え:太極剣
・剣道:左右の力を均等に使う、丹田に気を集中する
 野球:先端の遠心力を開放する
 剣(求心力)、杖(遠心力)
・管中に装填した水銀の様に「発しては首に至り収めては尾に至る:自在性」
・楊ロゼン:綿拳、化拳・・・いなす、★真綿に鉄弾をくるむがごとし
・疾風に勁草を知る・・・柔軟性を含んだ強靭さ、節操の強さ(風が強いと太くなる、忍耐力)
・四両のかろきも千斤の重きを弾く
・蓄ケイは弓を開くがごとく、発ケイは矢を放つがごとし
・力と「ケイ」の比較:四肢に達する、無形、のびやか、速い、集まる、沈む、鋭い
・水が流れるように経路を閉ざさなければ気(ケイ)が通じる
・★柔軟を極めて然る後によく堅剛を極める…逆かと思ってた
・重みの沈下、内側からの発する力

第7訣 上下相随…なめらかに
・富木ケンジ「武道とは安全教育である」…過酷さの後の豊かな人生体験(表面だけでない)
太極拳:横、形意拳:縦、八卦掌:円(走転、走圏)
・走圏:8歩で回る:地球を回るかのように旋転せよ、動中の静
・半歩崩拳天下を打つ:形意拳 郭雲深・・・後ろ足で突く
太極拳の行雲流水:自然体騎馬立、空手の回し受けを優雅に大きくした感じ?

第8訣 内外相合…身心統一
・渾然として無間:隙間の無い、中庸、統一的に練り込む、形−手−意−虚空
・神を養えば死せず…神(意・気・力 の全要素)

第9訣 相連不断…動きは長江大河のごとく
・長江の積水を決するがごとく
・猫のように滑らかに歩き、糸のように一筋に進む
・機械式か油圧式か、力を転化する
・★水五則:自ら動く、常に進路を求める(変化する)、障害は威力を100倍化する、清濁併せる、状態を変化する
・堅強を攻めるに水より易しいものは無

第10訣 動中求静…動中の静
・★グリーンデスティニー
・龍(重静)虎(ソウ疾)対決、重く・静かなのは龍
・内側から汗をかく
・慢といえども快
・一張一弛

−太極10訣−
1.  首筋すっきり
2.3.胸柔らかに腰ゆるめ
4.  手足の虚実明らかに
5.6.肩は沈めて力用いず
7.8.上下を内外合わせ
9.10.動きの中に静を求める
−−−−−−−
一枚の羽根の重み、粘、トウケイ、車輪のごとく円滑

以上