五輪の身体 [単行本] 齋藤 孝

■五輪の身体 [単行本] 齋藤 孝 (著)
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■出版社/著者からの内容紹介
身体の声に耳を澄ます者が勝つ!――あの齋藤孝が日本のアテネ五輪代表選手にロングインタビュー。生の対話を通して、その研ぎ澄まされた身体感覚に迫る。それは日本古来の生活様式に基づく洗練された感覚だった。

アテネでは金メダル・記録更新が確実視されている室伏広治アテネ五輪直前に受けたインタビューは本書でしか読めません。
内容(「BOOK」データベースより)
からだの言葉に耳をすますとスポーツがもっと面白くなる。人類未踏の感覚を発見した者が勝利する。「日経ビジネスアソシエ」好評連載の単行本化。

■目次
1 五輪の身体(室伏広治の身体―日本的な身体技法を追求する
・自身の身体感覚を意識化、競技特有の感覚
・身体感覚を研ぎ澄ませる、相撲、一本下駄、呼吸法
・親子でメダリスト、シドニーで雨に泣く
・背骨の1つ1つを意思で動かせる、マッサージの具体的な位置指定
・姿勢でなくある形に入った時に重心が落ちる、臍で投げる
・足裏の感覚、地面をつかみすぎない、回転時は横を使う
・腹と背中から入って筒になる、こぼれない様に傾いている
・ゆっくり投げる、自分でなくハンマーが早く動くことが重要(力を伝える)
・力「も」いるどんなに鍛えても、遠心力や重力には勝てない
・流れが出たら止めない、増幅させる、動きの特性を知る、ガッと入れず支える感じ
ギリシア彫刻は本当に投げている?
・感覚を磨けば投げる動作もすべて変わる、、、腰に極まる形(隈:座りの1本、トドメ据え物)
・悪い癖はなかなか抜けない
・体を崩さずにハンマーと位置を入れ替える
・感覚を磨くことで自然と量が進む「量が質に転化するレベルは必要」
・タマフリと咆哮
・日本語の連載:中西進「雨はただの水ではない、季節による違いがある:時雨、春雨、五月雨…」
山本博の身体―いまは緊張さえ楽しんでいる
シドニーの5回連続出場を逃した日は、たった3キロの弓が重くて持ちあがらなかった「心と体」
・指導と自身はチャンネルが違う、生徒と一緒に自分のアーチェリーを極めていく
・1日2,3時間で影響されて変わっていく様子を見るのは楽しい
・選手には集中の隙間があるその間がつかめないと邪魔すらできない(動線と、鳴り物の把握)
・1個部品を変えると付随して他も変える必要がある
・どの選手もすべて同じ場所に足跡を着く…同じ場所で立ちながら重心操作できる
・フォームのイメージで安定、「和弓:無新」、プレッシャーを楽しむ
・日本人は教わりたがり(中国武術、半年単位での自己コーチング)
・できることすべてに気を配りコンディショニングすることが「仕事」
浜口京子の身体―必殺技は言葉です
・体がついてこない時、疲労、判断力、考えないと動かない、遅くなる
・試合時間の3,6分走、長距離走
・息上げ「ウォーミングアップで最大心拍数まで一度上げる」
・ネットリとした連動体
・練習の合間に必ず股割、女性は体が柔らかい
・道場訓:己に勝て、恐れるな、できると思えばできる、どこまで強くなれるか、
・最後に礼で終わる、感謝の気持ちで「言霊」
塚原直也の身体―目標は「五〇歳で日本代表」
・体に負担をかけない合理的な動かし方を身につける
・19歳で五輪、一人体操部状態
・人間に限界は無いのかもしれない、誰かが到達するとすぐまた誰かが到達する
・体操王国日本、塚原光男、1976年モントリオール月面宙返り
・伸びる倒立:地面についた腕を内側に絞る感じ、体に芯を作る、胸肩がちょっとしなる
・鉄棒のリズム:同じ場所、角度、締め具合、緩め具合
・空中での回転は肩の入れ替え、重心の入換
跳馬の歩数は決まっていない、感覚、沈んで返りで飛ぶ
・競技そのものがウェイトトレーニング
・女子はコマネチ以来低年齢化、22歳、飽きちゃう?燃え尽きる
野村忠宏の身体―一本勝ちにこだわりたい
ゴールデンスコア方式:延長5分ポイント決定、、、技<体力
・一本棒登り、おんぶ走
・釣り手:すぐ切られる…掌底で相手の動きを封じる(粘錬)鎖骨を押すズラス
・投げは一瞬、抑えは25秒の屈辱
・農耕民でなく狩猟民:切換
・3位決定戦のゴボウ抜き、メンタル面の影響
中西真知子の身体―イメージが身体を動かしている)
トライアスロンの自転車でも、逃げ切りとランへの温存の意思統一が難しい
・ランの場合、メンタル部分で一人より複数
・水泳とランは重心の位置が違う、水泳は鳩尾の少し上で浮く
・ランは臍下丹田、肩甲骨のローリングを骨盤に伝える(肩を下げる)
・水泳のS字はローリングでSになる
・スイッチ:肩甲骨、腹筋、腸腰筋、お尻
大腿四頭筋はブレーキ、裏がアクセル、腹筋は20種類
2 身体感覚の発見こそアスリートの誇りである
・競技力ではムリでも感覚は近づける可能性がある
・良い選手は練習・試合の際に意識を明確に持っている「目的意識」
・臍下丹田

以上