心の野球―超効率的努力のススメ 桑田 真澄

■心の野球―超効率的努力のススメ [単行本] 桑田 真澄 (著
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■内容(「BOOK」データベースより)
がむしゃらな努力は無駄だ。一心不乱に根性だけで練習に没頭したことは一度もなかった。やるべきことを精査し効率性を重視しながら、練習を積み重ねていた―。日々、闘う全ての男たちに捧ぐ、努力の天才が辿りついた「成長の法則」。そして、はじめて言及する盟友・清原和博との関係と、引退の真相。小さな大エースの全思考全感覚を凝縮。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
桑田/真澄
1968年4月1日生まれ。大阪府八尾市出身。PL学園高校では1年生からエースとして活躍。1年夏、2年春夏、3年春夏と5大会連続甲子園出場。2度の優勝、2度の準優勝、1度のベスト4。甲子園通算20勝は戦後最多勝利。甲子園通算計6本塁打も同期・清原和博の13本に次いで史上2位の記録。1986年PL学園からドラフト1位で巨人に入団(背番号18)。2006年巨人を退団。ピッツバーグ・パイレーツマイナー契約。2007年6月メジャーリーグ昇格(背番号18)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
・2008/3 40歳の誕生日を前に引退、背番号18、173勝以上
・練習にとられる時間の中で30分だけは欠かさず勉強した、授業中と休み時間も同
スポーツマンシップの重要性:野球を通じて人間性を磨く
・礼儀、道具への敬意、手抜きをしない、技術だけでなく心…野球道

努力
・量でなく質、短時間で効率的に合理的に積み重ねる
・表だけでなく裏の努力も必要
・練習と自宅で素振りとランニング、6時起床、7時からの練習
・テストの前に先生がヒントをくれている、ポイントは出ているので抑える確認する
・中学時代の努力の楽しさ、、結果が出る楽しさが大きい
・1日50回、試合を想定した真剣な素振り、1000回は必要ない?(人による)
・裏の努力:秘密は楽しい、効力が半減する、信じる力の糧となる
・表の技術・体力、裏の奉仕・挨拶・メンタル・・・このいい(良い)加減が必要

野球エリート
・エリートとは、模範、教養と豊かな人間性が必要
・特待とは、過分な優遇ではなく、それにみあった努力と誇りをもっていい(義務と権利)
・運動部員こそ文武両道を目指すべき、かつ時間配分も重要
・練習時間も効率よく短く、遊ぶ時間、勉強する時間を作る
・挨拶、返事、道具は厳しく指導
・道具を粗末にする人間はプロではない?◎NBPは大事にする人が多い

怪我は勲章
・1997年肘のけがから復帰した際にプレートに右ひじをつけ、「野球の神様」に感謝した
・リハビリ、象牙の箸と豆、KUWATA18→毛筆:桑田真澄18
・プロ中のプロ、真のプロフェッショナル
・けがをして初めて痛み苦しみ、手術の怖さ、リハビリの大変さがわかった

試練
・部員セットで進学、、、試練、裏切者、転校
・PLでの清原、田口、ほか部員がすべて全国区で「どえらいところに来た」
・自分の武器「配球と相手の癖、傾向を研究」
・清原という逸材がいたこと、お互いに自分にない才能を尊敬し嫉妬して切磋琢磨できたこと
・17歳で2人の心に傷をつけつつ巨人に行って監督から伝統ある18番をいただいたこと
・中3での転校、高校で圧倒的な友人、ドラフト、不動産・登板日、右肘、右足
 ・・・でもありがとうございました、パーフェクトと言えるように努力する

超マイナス思考
・オールドルーキー35歳のメジャーリーガー
・完璧を求める思いと心の平和は水と油、いいものばかりを求めると不満、感謝し人生を楽しむ

無常観
・死んでしまったら負け、戦わなければならない
・納得できたか、、、メジャーメンバーに残れなかったとき「神様が降りてきた、もういいよ。」
・よい選択と決断を!

指導者とは
・選手に教えるのでなく、選手とともに考え歩む存在
・成長段階の体に合わない無茶なメニューはよくない
・1000回するためには1000分の1に配分する、、、50回全力でできるか
・何事もバランス、トレーニング/休養/栄養、野球/勉強/遊び、走/攻/守
・状況を把握し、指導者が次のトライをどう後押しするか
・野球など集団スポーツは特に、同じ目標に向けて全員がそれぞれのベストを尽くすことが必要
・思いやりも必要
・全体練習は10時から13時まで残りは個人練習・・・謙虚さ


・どんな時でも常に謙虚に、、、PLの中村監督「勝たせていただいた」
・巨人の藤田元司監督「ボロボロになるまでしがみつけ」…悪かったな、つらい思い、、、でも感謝
王監督に18番と「努力」をもらった
・野村監督とは駆け引きの妙を感じた、、また選手だけでなく人間として大事なことを教えている点

成長の法則
・こつこつ努力しているとある日突然成長する、これに「気づく」ことが重要
・清水さん、投球練習は厳しい、構えたところしかとらない、マッサージ、風呂で回転、蝋燭シャドウ、肘のストレッチ
・グローブ、網:フライ・タッチ、手首の土手:あてて送球、真ん中:キャッチボールで音、気分

万里一空
・山水三千世界を万里一空に入れ、満点地ともとる、、、グランドキャニオンでの8勝の誓い
・濃紺の海:勝負への真摯な感情、楽しみ、自然への畏怖、、、日本の四季は自然を研ぎ澄ます?

感謝
・母と姉、嫁への感謝、、、リハビリ、中傷、どんな時もいい顔、お礼の気持ちで投げて

桑田流プロフェッショナルの定義
・役割を全うする、仕事を通して自分を磨くのがプロ
イチロー:常に快速、準備は徹底、時間を無駄にしない、敬意
・ウエイトが必ずしも+だけではない、自分自身の体でトレーニング(その動きでトレーニング)…イレギュラーも含む
・アップ:心臓から遠いところから徐々に温めてすべての部位で円を描く
・読書・語学・スポーツ理論…はプロの教養
・本当に正しいことは誰にもわからない、自分で確かめる
・いかに体を使うか、甲野氏:武術
・肉体労働者は分別をもって自分で判断し節制する
・スポーツ・音楽・言語 は世界平和のために大事
・選択と決断、自分の心と身体の声を聴くために研ぎ澄ます
・第一感を生かすためにデータを蓄積、理解する
・体全体を使う「共同募金」、、、「連動性」
・動いたら肉をとる、最終調整は肉をやめる
・普段は「まごわやさしい」、豆、ゴマ、わかめ、野菜、魚、しいたけ、芋
・こころから応援してもらえる組織づくり
・リズム、一定レベル以上で、人のリズムを感じ取れる

因果応報
・野次は多人数で1人を攻撃する行為
スポーツマンシップ、野球道を大切に

・愛情はそそぎすぎることはない
・友情の尊さ、清原との心の距離、離れても近づく

プロセス
・球種は2年に1種、、、7年ですべて、高校はストレートとカーブのみ
・勝ち星は大事だが違う次元で大事なものがあるか

調和
・ベテランと中堅、若手、緊張とリラックスと自信、そのバランス
・優勝の条件
 1.技術:能力
 2.気合い
 3.勝利への信念
 4.自然
 5.チームワーク
 6.戦略:監督
 7.フロントと現場
 8.ファンとの絆
 9.スポーツマンシップ
・きれいごとでない本音、陰湿な足の引っ張り合い

挑戦
高校野球の取り組み、準々決勝を2日で2試合ずつ、ドクターの検査、高校で卒業まで練習できる
・意見交換の場所、指導者ライセンス、選手を助け育てる土壌

心の野球
・18への思い入れ、藤田、堀内、桑田で48年、(杉内)、パイレーツでも18番
・メジャーでは背番号は用具係のチーフが権限がある
・和の心、インコース、心の野球、目に見えない力

“わしぇら”で学ぶ
不惑での早稲田大学
・時間と要件を守る
・プロの時間を後悔無いように燃え尽きる
・厳しかった父親がほめて育てる教育をしていたことに驚く

以上