心を整える。長谷部誠

■世界の潮流をつくるドイツサッカーブンデス頂上決戦から見たプレミアとの差
 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/eusoccer/1314/columndtl/201311260001-spnavi

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 [単行本(ソフトカバー)]
 長谷部誠 (著)
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/4344019628/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392

■内容紹介
『心は鍛えるものではなく、整えるものだ。いかなる時も安定した心を備えることが、
常に力と結果を出せる秘訣だ。自分自身に打ち勝てない人間が、ピッチで勝てるわけがない。』
日本代表キャプテンとして、チームを勝利へ導いた男の実践的メンタルコントロール術。

長谷部誠はサッカー選手としては、特に特徴がある選手ではない。試合を決定するフリーキックが蹴れるわけではないし、突出したテクニックを持っているわけではない。だが、彼はあらゆる指揮官に重宝される日本代表の中心人物だ。それに加え、浦和レッズではタイトルを総なめにし、移籍したドイツでは、クラブチームを初優勝に導いた。そして、記憶に新しいアジアカップでのチーム優勝……。彼は一体何を持っているというのか。それは、類まれなるメンタルコントロール力にある。心はよく「鍛える」「磨く」などと表現されるが、長谷部誠は違う。心を「整える」のだ。生活のリズム、睡眠、食事、そして、練習。日々の生活から、心に有害なことをしないように、少しでも乱れたら自分で整える。そうすることによって、いかなる試合でも、いかなる場面でも揺らぐことがなく、ピッチで力が発揮できるという。実践することはいたってシンプルながら、だからこそ、慌しい現代では意識をしないと難しいもの。力を抜いて無理なく自然体で行える姿は、まさに彼の心情が姿勢として表れている証明だろう。今最注目のアスリートのビジネスでも、スポーツでも、あらゆるシーンで応用できる新メンタルコントロール術!
出版社からのコメント
著者の印税は全額、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付させていただきます。

■目次

●意識して心を鎮める時間を作る「1日回、稲森和夫」
●過度な自意識は必要ない
・ドイツ「整理整頓は人生の半分である」生活に規律と秩序
・「鈍感」になれたこと、自身と読書で蓄積
・監督があまり評価していない現実を受け止め、監督に求められるMFを試行錯誤する
・チームの問題点は厳しいマガト監督が去ったことで随所で手を抜くようになっていた。
・愚痴だけでなく、負の言葉はすべて現状をとらえる力を鈍らせてしまい自分で自分の心を乱してしまう
 「愚痴不要」
●恨み貯金はしない
・ボールをけってもいいしリフレッシュして次に向かってリスタートした方がはるかに建設的
●お酒のチカラを利用しない
・アスリートにとってアルコールは体力の回復を遅らせるしけがの原因にもなりうる
ヴォルフスブルグは、フォルクスワーゲンの工場のある「企業城下町:人口12万人」
・ひとり温泉:予約しようとすると断られてしまう場合がある、心と身体のメンテナンス
田中達也:練習前のストレッチと、練習後も体の手入れを怠らない、弱音を吐かずポジティブ
・自分と向き合う2つの方法
 孤独な時間でじっくりと考えを深めていくこと(読書、ひとり温泉)
 尊敬できる人や仲間に会い話、自身の立ち位置を客観的にみること
・マガト監督の練習:4kgのMボール2個で24%の坂を18mダッシュ(10%を65m)
 段差が20㎝、30㎝、50㎝の階段の上り下り(150万ユーロ、2億)、終わりの見えない練習、思い込みを取り払う
・カズ、野菜たっぷり炭水化物はほとんどとらない、周りに流されず長居しない
・変化を受け入れなければ進化することはできない「正解はひとつではない」
・代表として常に選手は自覚が必要、行動に責任が伴う、組織への不利益を減らすのは当たり前
・チーム全体に伝えることがあるときに監督からでなく選手を介しての場合仲介役としてぱっと浮かぶのが長谷部
・価値観の合わない人だと悪いところが目につくけれどいいところを見つけて一度信頼してみる
・相手の目を見ないと欧州では「不満があるのか」と疑心暗鬼になる
・コミュニケーションは、選手もプレスも対等、同じ目線で、「お酒は介さない」
・人と異なるストロングポイント「組織に足りないものを補う」
・監督の観察:マガト監督は予想以上にリスクの高いパスを嫌う
●注意は後腐れなく
●仲間の価値観に飛び込んでみる
●情報管理を怠らない
●競争は自分の栄養になる
・競争を怖がらない、日本人では珍しい
・下半身でぶつかるイメージ
●運とは口説くもの
●読書は自分の考えを進化させてくれる
本田宗一郎:夢を力に、私の履歴書(好きなものは時間を超越する)
松下幸之助:道を開く(世界の舞台で日本のために)
姜尚中:悩む力
太宰治人間失格(ひきがえるは迂回する、逃げない)
アインシュタインは語る:アリス・カラプリス(100年に一人の天才も悩む)
勝間和代:とにかく思い立ったら今始める
武田邦彦:物事の本質を見極める力をつける
・中途半端に知っているととらわれて変な結論を導き出してしまう恐れがある
・監督の手法を記録する、通訳もスタッフ
・寝るまでの1時間:リラクゼーション/お香/高濃度酸素(代表)/特製ドリンク/アロマ「ナイトタイム」/耳栓
・時差ぼけは1週間ほどで少しずつ時間を早める(15分×6)
●夜に時間に甘えない
●遅刻は努力を無駄にする…周りに対する尊敬の念、本気度を疑われる
●ネットバカではいけない
●常に最悪を想定する
・最悪の想定をする、それを受け止める決心を固める
・夜遊び+深酒で筋肉系の怪我をする確率が高まる、幹部の充血により回復が遅れる、古傷が再発する場合がある
・脱皮しない蛇は破滅する(超訳ニーチェの言葉)
・自分の未来は自分で勝ち取る、意識の差に恥じる(レッズ、ボカ親善試合)
・体の一部分(背中など)が固いとバランスが悪くけがの原因になる
●自分が楽な方に流されると、誰かが傷つく
●外見は自分だけのものではない
●正論を振りかざさない:直にして礼なければ即ち締す
・感謝することで成長する
・日本の文化を外国人に説明できるか
・24時間判断はサッカー、好きなことが仕事、苦にならないことはないが苦さえも愉しめる
・このタイミングで監督として言葉をかけた方が良いだろうか:ザッケローニ
・すごく言葉を大切にする監督
・目を見て話すそらさない:私心なかりしか
・アンフェアな審判に1対1で「あなたのために言っている世界中が見ている、次はこちら寄りで」
・いつ再開するかわからない「敵を作らない」
・こいつらとならという仲間が大事
・メディアという第3者を介した報道が、自分の意図と異なる報道されることはよくある

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・27歳、2011年 長谷部 誠

以上