宮本恒靖 学ぶ人

宮本恒靖 学ぶ人 [単行本] 佐藤 俊 (著)  価格:¥ 1,260
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/4163755802/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392

■内容説明
サッカー日本代表キャプテンが語るリーダー論、サッカー論、そしてW杯の記憶。
2002年の日韓W杯での決勝トーナメント進出、2004年中国でのアジア杯優勝、そして2006年ドイツW杯での惨敗……。トルシエジーコの両監督の下で、日本代表のキャプテンとしてチームを率い、成功と失敗をともに体験した宮本恒靖。2011年シーズン限りで引退を決意した彼が、日本代表から、そして現役生活17年間から学んだこととは何だったのか――。
本書は、宮本恒靖に密着しドイツW杯最終予選から引退までを追い続けた、雑誌『Number』での不定期連載企画「シリアス」を軸に、引退後に行なったロングインタビューを加え、チームリーダーとして宮本が学んだこと、トルシエジャパンジーコジャパンでの成功と失敗、海外移籍からJリーグ、そしてFIFA大学院に入学して、これからも学び続ける男の哲学に迫ります。
内容(「BOOK」データベースより)
サッカー日本代表キャプテンのリーダー論、サッカー論、W杯の記憶。Numberの人気連載に加え、新たにインタビューを掲載。

■目次
宮本恒靖の独白 「チームとは何か。リーダーとは何か」日韓W杯、ドイツW杯を経験したキャプテンが、リーダーシップを語る
・チームを円滑に動かすためにサポートの仲間が必要
・山本監督:ものすごくでティールにこだわる、太陽の動き、控え選手へのケア、ミーティングへの雰囲気、ピッチ外の様々な要素
・ラスト5分で試合が動くと、あとは経験、冷静さはどれだけシビアな経験があるかによる、適切な判断、後悔

第1章 日韓W杯の収穫―2002~2004
 宮本恒靖の独白 「日韓W杯と中国アジア杯。勝利から得たもの」日本代表のW杯初勝利が、チームと宮本にもたらしたものとは何だったのか
・10m上げていたところを7mにして、スピードも30%落とす、裏の意識を80%−60%にして残り40%をくさびへ
 ある程度は聞き流して自分たちで決める
・試合に出た選手、ベンチ、監督、コーチ、皆がホントに勝ちたいか、、、が重要

第2章 アジア最終予選の教訓―2005~2006
・微妙な試合、、、アジア後すぐ世界に切り替えるのは難しい、体力的にもしんどい、せめて気持ちは必要
コンフェデ杯ブラジル戦、黄色い奴がやたら前にいる、たった5分でプランが吹っ飛ぶ
・守りによる有利−チームとして前に行ける、アジア仕様からのランクアップ
・試合直後の印象と時間経過後、冷静になってみる映像の印象は異なる、映像は思い込みを排除し現実だけを映す
・前線の選手、ローリング、最後までボールを追い込む、FWによりボールの追いが異なるとリスクが軽減する
・代表ゆえのカバーと調整、周囲との未熟な連携、全体の守備に負の影響
・調子が低い時にも本当に戦えるかどうかが本当のチーム力、メンタル強化の重要性
・リーグ優勝の重み

第3章 ドイツW杯の真相―2006
 宮本恒靖の独白 「ドイツの惨敗が、日本を強くした」手痛い敗戦から得たものは何か。ピッチの内と外で必要な戦略とは
・中田の1対1、宮本のボール際の厳しさ
・怪我なくベストの状態で
・DFから試合を作る、最終ラインからトップに当てる、相手DFは中に絞る、サイドが上がる、ポストプレイと広がる
・真摯なマスコミ対応、書いている側の立場で配慮…キャプテンの役割
・早くから高ぶるのも×、試合が始まって自然に高まっていく、それまではコンディション維持
★最低でも1−1、攻撃に偏る全体の気持ちのコントロールができなかった、1−2になってからはあまり覚えていない(衝撃★自分を失う)
・4年前の時よりはできたが、ライン、集中、回す、生かしきれなかった?そのことが負けたことと同じくらい悔しい
 次のクロアチア戦は1−1同点(★黄色で累積)、ブラジル1-4
・★↑PK:クロアチアのプルソ、数分後は明らかにおかしい、それほど簡単ではない
・25歳でもう一度WCと29歳でもう一度は異なる
・グループリーグ突破の困難、WCに出続けないと強くならない、本当の強さ
・本大会前のマルタ戦で完全にレギュラーとサブが区別、競争の鈍化、まとまり
・技術だけでなく精神的支柱、25歳という若さ、公開性、勘違い
 まとまる、リラックスできる環境、非公開ゆえの集中戦う環境

第4章 海外への挑戦―2007~2009
・3年間かけて代表は自然と固まる
・とにかく試合がしたい、練習と試合では、緊張感、高揚感、お客の見ている中でプレーする興奮
・2009年−2011年 ビッセル神戸:監督交代、和田監督の堅守速攻、、、2010年以降は、5試合程度

第5章 Jリーグ、そして留学という選択―2009~2012
 宮本恒靖の独白 「人生はずっと勉強である」FIFA大学院を選択した理由。これまでもこれからも学び続けるわけ
・プロ意識、自分のコメントや振る舞い、勝つ、チームとして注目される、見られて鍛えられる
・J1を12チームにしてステイタスをあげる25人にして年俸を増やす、セカンドチーム化
・自分は周囲を活かしてプレーするスタイル、2万人−2000人、どんな環境でもサッカーをしたいというわけではない
・チャンスをつかむために常に準備する、身体も気持ちも含め良いパフォーマンス
・日常的にスクワットすることで怪我を防止したり、年齢による筋力の衰えをカバーしていた、あとでわかることがある
・海外:独ザルツブルグでは自己主張することを学んだ、
 多くの人に発言するということは誤解を招く、伝わらないことも有るということ
・ハッキリという文化に触れることで学んだことも間違いなくある

・シリアスでこだわったのはディテール、、宮本であることを頑なに守る、引き出す心理カウンセリング
 佐藤俊 文芸春秋(Number)

以上