■叱るより、ささやけ 奥田 精一郎

■叱るより、ささやけ 奥田 精一郎 (著) :藤島 大
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■商品の説明
叱るより、ささやけ
アテネ五輪で大活躍を演じた日本の競泳陣。代表メンバーの主将であり精神的支柱でもあった山本貴司選手は、
200m・バタフライで銀メダルを、400m・メドレーリレーでは北島康介選手らと
共に銅メダルを獲得して快進撃の牽引役となった。本書は、山本選手をはじめ多くの競泳選手を育てた
日本最大の水泳スクール「イトマンスイミングスクール」の名誉会長・奥田精一郎氏による人材育成論だ。

今年84歳になる奥田氏は、「一流」と「勝利」に徹底的にこだわる。
「自分は“勝ちたい族”やから『いかに勝つか』、それだけや」と言ってはばからない。
指導者が怒鳴り倒すだけでは選手は絶対に強くならないと言い、
褒める言葉をその都度的確に使い分ける「言葉巧みの神」になれと助言する。

(日経ビジネス 2004/09/13 Copyright(c)2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
水泳スクールの最大手にして水泳選手の最大供給地であるイトマンスイミングスクールの陣頭指揮をとるのが
84歳の「武官」、奥田精一郎。古くは、メキシコ五輪から三大会連続出場の西側よしみ、
ミュンヘン五輪金メダリストの青木まゆみ、近年でいえば、アトランタ五輪千葉すず、青山綾里、
シドニー五輪銅メダリストの中尾美樹、そしてアテネ五輪水泳日本代表キャプテンの山本貴司寺川綾ら、
数多のトップスイマーを発掘・養成してきた「水泳界の怪人」である。「叱らずに、ささやく」
「負けたら選手に謝る」そのコーチングの真髄とは?
内容(「MARC」データベースより)
水泳スクールの最大手にして水泳選手の最大供給地であるイトマンスイミングスクールの陣頭指揮をとる84歳の「武官」
、奥田精一郎が、「叱らずに、ささやく」「負けたら選手に謝る」、そのコーチングの筋金を語る。
著者について
大正9年大阪府生まれ。旧制茨木中学(現在の茨木高校)在学時より水泳部で活躍し、
中学5年で水球日本代表にも選出された。早稲田大学昭和17年に繰り上げ卒業し出征。
陸軍第七飛行師団司令部付きとなり、フィリピン、ビルマなど激戦地を転戦。最後は鹿児島の知覧へ。
終戦後、復員し、家業の造り酒屋の経営に携わるが、水泳指導者に転身。山田スイミングクラブ顧問を経て、
昭和48年に設立されたイトマンスイミングスクールの会長に。現在、同スクールの名誉会長にして、現役の水泳コーチ。

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■目次
第1章 人生は、出会いとツキ(ツキのある人はツキのある人で集まる
・一流の人間とのかけがえのない出会い ほか)
・優れた人間が優れた人間を作る。成功体験の繰り返し、高い大きい目標のための努力それによる感動
 勝ちたいという執念が無くなると勢いが落ちるあくまで一流を目指す
・鍛えるだけでなく喜びを与える
・他人ができないことをやって初めて成功
・ただ鍛えるのでなく、一流を目指す、うまさ、技術が必要
・コーチの条件は「勉強」と「気づく能力」そこから「応用力」
・妥協型組織からの脱却
・大型化も必要かもしれないが、まずは泳法「技術」
・落ちこぼれをなくし、1本を専業化する

第2章 一流を目指せ(山田SCからイトマンSSへ
・社会体育と学校体育 ほか)
・「普及型」の営業と、「トップ選手育成」の研究
・学校体育の専任化とともに「早熟でなく大きな目で」、社会体育の価値
・今の時代「幼稚園」だけでなく「保育園」への営業も必要
・武官として、インターハイでなくオリンピックでを目指す(一流)

第3章 叱るより、まず魅力をみせつけよ(いつでも陣頭指揮を
・成功こそが感動 ほか)
・簡単にあきらめない、自身が率先して強気に、情熱と言葉で
・あこがれの選手とふれあいそれをモチベーションにする
・まず環境、出合い、指導者と子供が出合い環境で化ける
・自分への投資、40歳までに確立する
・楽しさの創造・できないことをできるようにする
・叱らないのであれば「言葉は必要」・また常に一緒に動く
・一度決めたら惰性で練習のために、慣性的な練習をするのはNG、変化に気づく
・特殊に、自発的に考える人間が必要
・女性は背泳ぎから?
・日豪では小学生の時は日本の方が早い、硬水の「重い水」・プールがある
・食育と振りかけ、朝食は数を食べる(種類)
・過ぎたるになる要因、自身の恐怖を克服できない弱さを自覚する
・柔軟性の無い人間には扱えない・日本では無理(水泳はカナダ?)

第4章 知力と情熱(早熟チャンピオン
山本貴司 ほか)
・まずは泳法「技術」…サッカーの中澤はそれを個人で克服した(高校から:突き抜け)
・孤軍奮闘でなく分担する、弱点を認める・「積極性は必須」
・指導者の必須条件
 高い知性/感知能力/自己統制力/決断力/快活/勇気/はっきりと意見を言う/高いビジョン/責任感/愛嬌
・自身に一流の競技経験がありなおかつコーチの資質「文武両道」
・簡単には師匠にならない後々不義理される?
・常に出合い、すべてが違う永遠の可能性の卵

■藤島 大 あとがき
・老人でない老人「武官」
・隠す・人を驚かせる
・「理にかなった泳法」+「宗教との中間を行く勝負への暗示」
・何か不得手があって別が生きるのかもしれない
・破天荒を装い用意周到、自由への渇望、凡庸を嫌う、隠しきれぬ含恥

以上