坂の上の坂 藤原和博

■坂の上の坂 [単行本]藤原和博 (著) 価格: ¥ 1,155
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/4591126579/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392

■内容紹介
あなたの人生の後半戦、この一冊が分かれ道。

司馬遼太郎の名著『坂の上の雲』の舞台となった明治維新直後の日本は、平均寿命が今の約半分でした。一仕事終えた後は自然に枯れていき、隠居生活の後に奇麗に死ぬことができました。でも、多くの人が80代まで生き延びる現代では、仕事をひとやま超えたからといって、余生を慣性だけで生きるのは無理があります。
いまや50代から70代くらいまでの30年間は、単純な「老後」ではなくなりました。坂の上にあるのは「雲」ではなく、「坂の上の坂」なのです。この事実を、いったいどれほどの人が本当に理解して人生設計しているでしょうか? 
この本では、上り調子に坂を上る人生を歩むために50代までに何を準備しておけばいいのか、本当に必要なことを提案します。
内容(「BOOK」データベースより)
年金、雇用、医療、災害…国も会社もあてにならないこの時代、50代からの30~40年をどう過ごすのか?あなたの人生の後半戦、この一冊が分かれ道。仕事、住まい、お金、パートナー…。前時代的な価値観の呪縛を脱ぎ捨て、今こそ真の豊かさに舵を切れ。

■目次
はじめに 『坂の上の雲』から「坂の上の坂」へ
・65歳で定年退職してもその後20年近くある
・住宅・介護・医療・★教育
序章 人生のエネルギーカーブに気をつけよ
・カーブは単純な山ではない、会社・個人・家族・地域・消費などをキーに見直す
・最終的に上り坂にできるかが課題
第一章 世の中を信じる
・校長になって、肩書を失う
・無謀を意外と応援してくれる
・自分でリスクを小さくする、自由さ(孤独)に耐えられるか
・極めて大事な選択肢は人とは相談しない
・接待・査定・会議 SSK
ピーターの法則:あらゆる組織は無能化する
パーキンソンの法則:公務員の数、あらゆる組織は肥大化する
・自ら危機を演出する、複眼思考(クリティカル)
・充分に愛を受けて育ったか
第二章 幸せは自分の中にある
リクルート内の編集者の見識の深さ「自分の言葉が出るか」
・欧州の人生を豊かに生きる真摯な姿勢(人間間の芸術的生活術)
・自己を捨てていないか、神経症的=自己を守る
・TV=会話を楽しむ教養の無い:欧州
・他人と完全にわかりあうことはできない
・宗教や制服をツールとして使う…見えざる神の存在:私心無かりしか?
・住宅問題、サラリーマン比率、個人主義から公共心へ、高齢化社会
・みんな一緒の正解主義をやめ、「修正」主義へ
・事あれ主義
第三章 ”いい子”は、もうやめる
・競争を楽しむ自分、早く、ちゃんと、イイ子
・そこに何か意味があるのか:Why疑問を感じる…現世御利益だけでよいのか?
・戦争時:体育、音楽(行進)、図工(戦略、図面化→マンガ)で強化されていた
・高度成長は1997年に終わったか?
・サイボーグから、多様な価値観の存在に気づく
・メニエル:三半規管の異常・・・思考継続が難しい、ぼーっとする、5年単位
・組織外では通用しない、正解のない世界:情報編集力
・今まで :時間をかけても少ないアプローチで
・これから:気にせずどんどんトライしてカップインし、次へ進む
第四章 会社を利用し尽くす
・報酬マトリクス:権力〜プロ、報酬〜価値
・自分の優先順位を見直す:パソコン、家族、合気道、自転車
・マネージャから切られる、専門家する/独立する、対等な自分
・地頭の良さ/本質に反応する/すぐに的確にする行動力
・企業、起業、寄業…会社と自分のベクトルの和を最大にする
・老後・退職の孤独:渡辺淳一「孤舟」
・会社は役割と機能を編集する装置、記憶は家族の中に、捨てる断る勇気
・上司の問題点を指摘するとともに自身のスキルの蓄積と棚下ろしを行う
・履歴書作成にあたり、具体的な中身、目的、社会貢献などを重視
・処世術、、、、文字に落としこめる仕事
第五章 消費の作法
・日本独自の文化と技術:刀剣、自転車、時計
・不可能を可能にする…星野リゾート
・Yes、But・・・やらないいいわけではないできる方法の模索
・ネオジャパネスク:時計
・欧州のブランドのムーブメント=数千円…100倍の付加価値で売る=投資家目線
・家は買った直後に1000万は価値が落ちる、相場感覚
・資本でなく、気持ちを込める、買うのでなく頼む、、、豊かな消費行動
・消費が復興につながる、、、観光しかり
・ただでやっておいた方がいいことにはお金をもらわない、橋本大阪:孤軍奮闘、特別顧問(部下ではない)
第六章 コミュニティをシフトする
・会社以外に帰属コミュニティはあるか?
・処理と編集の違い
・相手との間に関係を作る「プレゼンする、個人的な質問をする、話を引き出す」
・自分のマイナス情報を、ユーモアを含めて語れるか
・PTA:マンション管理組合など、学校地域本部
・タテ・ヨコ・ナナメの関係を構築する…自己肯定感を増幅する機会を設ける
・塾の先生や、大学生ボランティア、商社OB…業務遂行能力・段取力/生活のメリハリ
・中学生:人生で一番変化する3年間?
第七章 パートナーと向き合う
・2人主義・信頼関係・責任ある参加者
・大人の世界とは子供は別
・奥さんのことをわかっていないと認識する
・地域とネットの社会、地元のいい店、地域のもてなし、増改築、魚の仕入
・日本の家父長制のポイントは祖母の影響が強い?(もりたてる必要性、社会的、言い聞かせる)
・先生も立派になろうと努力するから立派になる…もりたてる・信頼する
・世の中は女性の頬笑みと拍手によって作られてきた
第八章 死とお金を考える
・死と向き合い、保険を見直す
・5%で30年だと2倍
・変動金利の場合、「未払い利息」により元金が減らないという事態も発生する
・家族に甘える、返す
・不安材料の可視化:退職金、教育費、生活費(20万目安)
第九章 本当に必要な備えをする
・停電、疎開先(実家?)、親類
・できる方法で貢献する、定期的に行くところを決める
・直接被災地と結びついて貢献する方法を探る・行く
・ネットを使って外からの情報で知が増殖するようにする(自転車、合気道)
・生+愛情+感動で仲間になる(デジタルは本物ではない★可能性はある)
・一つのスポーツに基本5−10年
・テニスだとサーブ、ラリー、ボレー

おわりに 「坂の上の坂」世代の大事な役割、孫育て
秋山好古、元帥を辞退して中学の校長へ「教育」のニーズ、「社会」と「家族」
・割り切れないものと折り合いをつけて納得解を切り開いていく

以上