使える武術 長野 峻也:2009/12(2回目)

使える武術 長野 峻也:2009/12
★安定してよめる、すべてではないが参考になると思う★

■使える武術 (ちくま新書) [新書] 長野 峻也 (著)
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■内容(「BOOK」データベースより)
瞬間的に大きなパワーを生む「発勁」、心身の状態を改善する「気功」、暴漢に襲われたときに危機を脱するための「護身術」。武術の技の数々は、積年の厳しい修行を経ることで、やっと身につくもの…というのは誤解である。じつは、その理論を知り、コツを学べば、年齢性別にかかわらず、誰でもすぐに実践できるのだ。「活殺自在」の真意から、生活に役立つ身体操作の技術、さらに、達人たちの凄さまで、流派を超えて伝授しよう。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長野/峻也
1963年、熊本県天草出身。游心流武術健身法代表。橋本駅シダックスカルチャークラブ講師。武術研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
序章 心・技・体は一つの原理で繋がっている
・型や約束組手で★疑似的な勝負を行い有効性を間接的に判定する
・力を★受流す方法を磨いて制圧する技術
・目標を得られずに迷う人たちが★芸道修行としての武術に取り組んでもらえれば幸い

第1章 武医同術―四十歳からの護身と健身
・格闘技では40を超えて活躍している人はほぼいない、反射神経は★25がピーク/体力による要素
・無構え−交叉−★正中を割り崩す
・★呼吸を読む、併せる、盗む・・・呼吸力
・気は★意識、、意識を通す
・スポーツ的な快感→型稽古に含む演劇を学ぶような面白さ、★解放される意識(日本文化、型文化)
・武医同術:整形外科と柔道整復院
・重心を1点に固定させずに動く

第2章 型とは何か―古武術の思想と新流派の思考
・型の稽古演劇の様な面白さ、★自我を忘れてのめり込むことで開放
・中途半端に学んだものが間違いを広める、具体用法がわからないまま型を伝えてきた
・★守破離:覚える−型から技を抽出−応用発展
・競技になることで捨てられる技もある
 空手=打突により逆関節、投げ崩し締め急所を失伝
・空手の捻る突き:テンシケイ(カケイ)、★受流(攻防一致)

第3章 武術と殺陣とダンス―動作の理合とは
・身心統一体:堅いだけでなく、体幹の動き、★と柔軟性
ジークンド:腰より上の攻撃は無い、細かい手業で★制限、連発、★察知する
・水になれ=脱力して敵の隙間に自然に入り込む(隙間を埋める)
・舞踊「★田中泯」、ダンサーの潜在能力、身体技能
・ナンバ:中国武術 ★笠尾楊柳「同側順体」黒田鉄山
正中線=統一体 では短絡的思考
・武芸18般
・脱力からの柳や鞭の動き

第4章 護身の基礎―「もしも」に備える
・★心にもない綺麗ごとは信用ならない、★最悪を想定しておく
 :練習は実戦のつもりで実戦は練習のつもりで
・殺気を感知する能力:気力、殺気
・痴漢対策:心がけ、必殺の気迫
 服装、満員電車を避ける、強気背筋、乗降口×、速足、
 夜携帯で話しながら、付合、人通り、武器、習う
・老人の護身術
 歩く健康維持、ステッキ、友人、番犬、★気迫、居合など?
・対処
 正面に立たない、死角(★入身)、★視界、武器を把握、深追いしない
・迷うなら手を出すな、★手を出したら容赦するな:中国武術
・抜いたら必ず切れ、★決して抜くな:居合

第5章 日常生活に生かす武術―身体操作のコツ
・縮地:朽木倒、★膝のヌキ、ゆるめ、★腰(骨盤)から動く
・重心操作、集中しておいて★入り込む

第6章 武術の秘伝―誰でもできるからこそ「秘術」
・松田「男組」陳家太極拳
・当身:★重さ(体)を当てる(発ケイ)
・合気:そらし、太極拳八卦掌、カケイ
・読み:先の先、後の先、「枕を押さえる」、観の目、体幹を見る
・格闘技:耐える力、パワーで圧倒
・素振り:★横隔膜の収縮
・技から入るは難し、理から入るは易し:千葉周作

第7章 武術と武道―強さを競い合うのが武術の目的ではない
★武道:日本独自、自己防衛術、流派を廃す、社会教育、人間教育を目的に編纂★
嘉納治五郎:古武道研究会も主催
・上手下手以前に★なぜそこにいるのか理解に苦しむ
・試合競技に特化した技術革新の繰返し/芸術表現としての「お見事」
・★1眼2足3坦4力
・武術は強さを求めるのではない、合理的な戦術「★修行」
・理論通りに身心を稽古してその結果自然に出てくるパワー
・場の違いを考える「試合」、「真剣」、「稽古」

第8章 達人論―武術の達人とはどんな人間か
・★若山富三郎宮本武蔵、新陰流、李書文、カクゲンコウ、オウコウサイ
 国井善弥澤井健一塩田剛三、肥田春道
 井上方軒、★上原清吉、★青木宏之(新体道)、田中幸四郎、★砂泊カンシュウ
・個人の問題が大きい
・★武術「誰にも侵させず、誰も侵さない」

以上