日本サッカーの未来地図  2014/4/19 宮本 恒靖

■日本サッカーの未来地図  2014/4/19 宮本 恒靖 (著)
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■内容(「BOOK」データベースより)
34歳での現役引退。ピッチから離れて学んだこと、そしてサッカーに思い描く理想像とは―。
著者について
1977年2月7日大阪府生まれ。同志社大学経済学部卒。10歳で本格的にサッカーを始め、1995年ガンバ大阪入団。日本代表では各世代でキャプテンを務め、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と2つのFIFAW杯でもキャプテンとして日本代表を牽引した。2011年12月、惜しまれつつ34歳で現役を引退。引退後の2012年9月よりFIFAマスターに挑戦し、2013年7月末に修了。現在、日本サッカー協会(JFA)国際委員、Jリーグ特任理事、「サッカーマガジンZONE」特別編集長を務めている。

■目次
プロローグ 引退、そしてFIFAマスターとの出会い
・2011年35歳で引退、25歳で日韓ワールドカップ
・森に囲まれた美しいスタジアム、そこに集う確かな目を持つお客さんたち(文化)
FIFAIOCなどのスポーツ機関を支えていく人材の育成目的:2000年より、歴史・経営・法律を学ぶ
 10か月

第1章 歴史を学ぶ―イギリス
・志望動機:サッカーを日本で大きく ・・・野球の存在
・落選した場合の進路:再チャレンジ
・自身のキャリア:プロサッカー選手、欧州・WORLDCUP経験
・影響力:キャプテン、選手視点
・スポーツの問題点:お金重視の問題、人材育成
・卒業後のプラン:サッカー界の重要な決断
・英語力の養成
・コンディション:選手時は夜22時には就寝
・英(レスター:歴史)、伊(ミラノ:経営)、スイス(ヌーシャテル:法律)
・生徒は一期30人、30代が多い
・昼の仮眠
・ファイブアサイド:壁付5人制サッカー
・カールハインツルムメニゲ:現バイエルン会長の3男
・会場では盛り上がる/TVではじっくり見る(解説)
ブランディングをしっかりしている「ウィンブルドン
・サポーターを大事に、年間シートを10年分でスタジアムにネームプレート
・VIP席、子供の席を安く(将来のファン、選手)、席の位置で段階料金
・社会貢献とセカンドキャリアの意識
FIFA改革案、多言語対応(現在6か国)、広報

第2章 経営を学ぶ―イタリア
・ミラノのボッコーニ大学(経済・マネジメント)
・家族でミラノ
・バランスシートに生え抜き選手は乗せない
 (マルディーニは40歳引退までミラニスタ
FFP導入、赤字は7億まで(500万ユーロ)
・ミラノではエスプレッソ100円(80セント)、レスターでは400円
・ドイツ:ブンデスがチケット収入、スポンサー、放映権、マーチャンダイジングでバランスが良い
・欧州は放映権の比率が高く、英プレミアは分配しているが、スペイン:リーガは偏りがある
セリエA八百長問題、経営姿勢:難
・マドンナの分析:ダンサーを立てて相対的に浮かび上がらせる、パワー表現
・価値がある、レア、まねできない、
・過激な雰囲気と、アクセスの悪さ、差別雰囲気・・・マーケティングの欠如
・ショッピングモールの併設、高速道路からのアクセス、スタジアムイベントの充実
・練習施設を借りる換わり、教室を運営するやり方

第3章 法律を学ぶ―スイス
・法律用語の難解さ+英語表現
FIFAチューリヒ)、IOCローザンヌ)、クーベルタン男爵の墓
・免税:年俸の不開示、運営しやすい法制度
・マレーシアも、直接、間接税の免除
・ボート連盟:デニス・オズワルト氏等の個性は教授
Jリーグ秋春制移行、、、欧州は逆に春秋制へ??
・ヨーロッパが世界のスポーツの中心として動いているのを目の当たりにした
・オリンピックの選手村でセカンドキャリアの講座がある
・ドーピング問題は大きい:自転車・スペイン
スポーツ仲裁裁判所:CAS ・・・選考漏れなど
・自然が美しく、アルプスと湖畔、町には歴史、、、、物価が高い水1L(¥900)
 給与は高い・法定速度など厳格
・テスト:逆算して学習計画、1時間単位で休憩、昼寝と運動を挟む
・通常:収入ーTV放映ー宣伝ー自身権利保護
 法律:権利管理ー独占権利ーブランド価値、企業価値
卒業論文ボスニアに子供対象のスポーツアカデミーを作るには
 初年度1000万、施設とピッチ、100人で各種協会インタビュー
 プロのアンバサダー、本部、先生、スポンサー、地域性
 ・巨大スポーツイベントの一時性
 ・サッカークラブのサポーターの影響
 ・エクストリームスポーツのオリンピック参加
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84
 ・男女混合競技の是非
 ・クラブワールドカップの価値向上
・選手が実際にFIFAマスターに参加している重要性
FIFAへ就職、IOCアメリカ協会

第4章 FIFAマスターを修了して
・欧州指導者ライセンスB級:11人指導、フォーメーション
 月1回ロンドン講習
JFA:B級ライセンスは、18歳以下、5人チームの指導
・指導者の若年化も進んでいる、グァルディオラ(バイエルンバルサ)、シメオネアトレチコ
クロアチア元代表コバチ:U-21代表ーブラジルW杯監督
・東京5輪:選手村の半径8km以内に85%の競技会場
 コンパクト、インフラ、治安
パラリンピックの人気
・選手の欧州定着の増加、Jリーグの停滞感(安定感)、JSL27年間
 スタジアム事業、ショッピングとホテルとの併設、ガンバのスタジアム建設案
・スタジアムのセキュリティ・独占報道権(甲子園の朝日 と同)
・2015年よりJリーグの2ステージ制・・・10億の増収・・・TV放送
プロ野球のしがらみによる変化の抑制

第5章 サッカーを文化にしたい
・文化:世界的マッチより地元試合の優先度・・・ロンドン
・ルール、フェアプレー、リスペクト、コミュニケーション
・大大会:日韓ワールドカップ後の動機、今後の東京オリンピック
・持続できるパッション
・雑誌編集長、解説、サッカー協会の国際委員、Jリーグ特任理事

エピローグ W杯、東京五輪、そして日本サッカーの未来
・ワールドカップは特別な存在:ホーム
・ワールドカップの経験値、出るのが当たり前
・スポーツの醍醐味は持続する「パッション」

以上